J-WAVEが作ったJ-POP
J-POPという言葉は、実はFMラジオ局のJ-WAVEが作ったものです。
JはJapanのJ。
日本のポピュラー音楽という意味です。
1990年ごろから使われ始め、今ではすっかり定着しましたね。
音楽が商品に
J-POPの歴史は意外と浅いのですが、音楽業界の転換点と言われている1991年「音楽が作品から商品に移り変わった時」と言われる頃から、シンセサイザーなどの電子音を使った機械音的な音楽をCDで大量に発売するのが主流になり、翌年には「ミリオンセラー」という現象が発生し、ミュージシャンのシンデレラストーリーのシナリオの様な物が出来上がりつつありました。
ミリオンセラー
しかも1992年のミリオンセラーは22作品、1994年は32作品なのですが、そのトップ10のアーティストの売上だけで年間売り上げシェアの4割を占めると言う、巨万の富を得るミュージシャンと売れないミュージシャンという格差が出来る様に。
CDが売れない時代に
しかし、2010年になるとCDはめっきり売れなくなり、アルバム盤は勿論シングル盤までミリオンセラーとなる作品は殆ど無くなってしまいます。
2010年のオリコン年間シングルランキングでミリオンセラーだったのはAKB48と嵐の2組だけ。
更に、この2組でTOP10を独占する事になり、シングル盤では特にアイドルグループとその他アーティストとの売上の格差は益々健著になるのです。
CDに特典をつけて販売
AKB48の登場は音楽市場に様々な影響を及ぼしました。
特典を求めたAKBファンが、一人で同じCDを何枚(人に寄っては何百枚)も購入するいわゆる「AKB商法」と言う現象が起きます。
着うたが純粋な指標に
しかし着うたの場合、着うたのダウンロードに特典を付け難い等の事情から、着うたのダウンロード数やランキング順位が、純粋にアーティストや曲の人気の度合いを示していると言えるかもしれません。
本来、視聴する為のデータは1つあれば十分ですから、とても自然な事なのですが、日本独特の芸能文化「J-POP」のお話しでした。